No.1193723

怪獣アメフラシ

新人さん

「かいぎゅう」と読む海牛は人魚のモデルとなったと噂があるジュゴンやマナティの大型哺乳類だが、海牛を「うみうし」と読むと 海にいるナメクジみたいな小型生物になるから ややこしい。 カタツムリの殻が無くなった生き物がナメクジなんだそうで、巻き貝の貝が無くなったのがウミウシらしい。カタツムリと貝の先祖は同じだというから、ナメクジとウミウシの先祖も同じということだ。 1949(昭和24)年9月25日に昭和天皇が初の著書である『相模湾産後鰓類(こうさいるい)図譜』を岩波書店から発刊された。後鰓類(巻貝類のうち 心臓より後ろに鰓(えら)があるものは後鰓類(こうさいるい)で心臓より前に鰓があるものを前鰓類(ぜんさいるい)という。)とはウミウシやアメフラシに代表される軟体動物でウミウシというのは貝殻が縮小して消失した後鰓類種の総称らしい。似ていないがウミウシとクリオネは近縁になるという。 アメフラシは外見上の貝殻は退化しているが、背中の外套膜の内部に変形した板状の殻が残っている属と、貝殻が完全に消失してしまった属があるそうだ。地方によってはアメフラシもウミウシと呼んでいる地域があるらしい。 アメフラシという名前の由来は、海中で雨雲がたちこめるように広がる 紫色の液をだすからだとか、梅雨の時期に産卵で磯に現われるからだという説があるそうだ。このアメフラシのだす液体は身を守るための巧妙な仕組みがあるという。噴出された2液が海中で混ぜ合わさるのだが、紫のインク汁の方には紫色の成分と「アミノ酸酸化酵素」が含まれていて、白いオパリン汁の方には「アミノ酸L-リシン」が高濃度で含まれている。この2液が同時に放出され、リシンと酸化酵素が海中で混ぜ合わさると 瞬時に毒物の「α-ケト酸と過酸化水素」が発生する。海の天敵に対し 防御手段として猛毒の過酸化水素を浴びせるわけだ。またα-ケト酸からつくられる化合物群も抗菌作用を示すという。こんな猛毒が体内にあれば自分自身が危険になるから、必要に応じてその都度 体外で合成するようなシステムを編み出したのだ。 アメフラシの頭部にある二本の突起(触角)がウサギの耳に見えたのか 英名は「海のウサギ」というらしい。中国名も「海兎」というそうだ。アメフラシは突起の根元に点のような目があるそうなので 触角を耳と言えなくもない気もするが、僕には巨大なナメクジにしか見えず、とてもウサギには見えない。 でもナメクジは2本の触角の先端に目があるそうだから、やはりナメクジとアメフラシは違うのだねぇ。アメフラシは海牛というより怪獣だよ。

2026-09-25 15:27:24 投稿 / 734×550ピクセル

2026-09-25 15:27:24 投稿
総閲覧数:57 閲覧ユーザー数:57
734×550ピクセル

 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択